大動脈解離の症状や生存率
>大動脈解離の予後〜手術後の見通しについて〜
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大動脈解離は一連の治療を受けて退院した後も、
お薬や検査を継続していくことが大切です。
大動脈解離の原因として多くみられるのが動脈硬化であり、
全身の血管が弾力を失って硬くなっています。
したがって、一部の血管が高い血圧に耐えられずに解離を起こした場合、
退院後も高血圧で解離が再発したり、
別の場所で解離が新たに起こってきたりする可能性があります。
このため、全身の血管を広げて血圧を下げるお薬や、
心臓の収縮力を抑えて血圧や心拍数を下げるお薬でコントロールを続けます。
また、血圧が一時的ではあっても極端に上がるような
激しいスポーツをすることも避けることが必要です。
健康を維持するために、軽いジョギングをする程度であれば
問題ないことが多いので、医師にどの程度の運動ならやっても良いかを
確認してみてください。
検査結果や普段の血圧を総合的にみて、
その時に合った判断をしてもらうことが必要です。
人によっては、大動脈解離の治療が終わってしばらくしてから、
様々な合併症が生じることがあります。
大動脈解離を発症して一命をとりとめても、
この後から出てくる合併症が命取りになってしまうこともあるのです。
たとえば、手術や血管内治療をした部分やその周囲に再び解離が起こる、
動脈瘤ができる、大動脈弁という心臓の働きに大切な弁に異常がおきる、
などがあります。
そこで、新たに異常がないかを検査するために、退院前と6か月後、
1年後にMRIを撮ります。
その後も1,2年毎に受診して異常がないかチェックして、
異常があれば早めに見つけて治療につなげていくことが推奨されています。
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